念願のお庭仕事と“たんぽぽジャム”づくり。

こちらコロラドは雪の降る季節から、ようやく心地よい春の季節がやってきました。

実は、今年の2月に狭いアパートから一戸建てへ引っ越した我が家。

先週末は、何も手付かずだった庭をお手入れをしました。

そのついでに、ずっと気になっていたジャムを作ることに。

ということで、今回は北欧の春の味・“たんぽぽジャム”の作り方を紹介します。

お庭や公園でたんぽぽ摘みを楽しんだ後に、ぜひチャレンジしてみてください。



皆さんは、たんぽぽジャムを知っていますか?

私はつい最近まで聞いたことも見たこともありませんでした。

調べてみると、たんぽぽジャムはベルギー・デュルビュイの名物だそう。

春の訪れを味わう季節のレシピとして、古くから親しまれているようです。

この話を聞いて、いつか作ってみたいなーと思っていたのですが、なかなか機会がなく…。

そんな中での庭付きのお家への引っ越し。

我が家の庭は、いい意味でも悪い意味でも手付かずで、暖かくなった途端にたんぽぽだらけに。



しかも、一部は草も生えてない上に、粘土質の土なので雨が降ればベチャベチャになってしまいます。

そこでDaddy Bが考えたプランが、生まれも育ちもコロラドのネイティブ・グラスを植えるというアイデア。

というのも、アメリカ西部はここ数年深刻な水不足で、中西部のコロラドも例外ではありません。

なので、街によってはこまめに水やりをしなくてはいけない芝生の面積を制限しているところもあるほど。

青々と繁った芝生の庭はきれいですが、我が家はパッファローグラスという芝生に似ている水やりの入らない草を種から育てることにしたのです。

ということで、この日は雑草を抜いて土を耕し、種上の準備。

Mommy Kana念願の庭いじりです!



Mommy KanaとDaddy Bが農作業をしている間、Little RとBaby Kはたんぽぽ摘みに勤しんでもらいました。

二人とも一生懸命たくさんのたんぽぽを収穫し、ご満悦。




ようやくここからたんぽぽジャム作りが始まります。

では、材料から紹介します。

〈材料(小瓶1本分)〉

● たんぽぽ(花だけ摘んで100〜150g程度)
● オレンジ(1個)
 レモン(3個)でも美味しくできたのでそちらもオススメ!
● 砂糖(オレンジの重さ35〜40%分)
● 水(1カップ程度)


Kana
Kana

たんぽぽを少しずつ摘んで冷凍保存し、溜まってから作ることもできますので、お散歩の度に集めておいても大丈夫♪

冷凍する場合は、軽く洗って水気を取り、保存袋に入れておきましょう。




① 収穫したたんぽぽを軽く水洗いする



ボウルに水を入れて、収穫したたんぽぽを入れます。

軽く手でかき混ぜて、埃や土を取り除きましょう。

ポイントは、「洗いすぎないこと」。

風味が落ちてしまうので、サッと洗ってペーパータオルで優しく水気をとってください。


② 花びらだけ外す



花を丸ごと煮るレシピもありますが、少しエグみが出てしまうため、我が家では花びらだけ外して使います。

少々面倒ですが、頑張ってください!

最後の仕上げように、4〜5個だけそのまま取っておきましょう。


③ オレンジを皮ごと切って砂糖と混ぜ合わせる



オレンジを皮ごと適当な大きさに切り鍋に入れて、砂糖をまぶして混ぜ合わせます。

30分ほど放置すると水分が出て、右のような状態に。

調理時間を短縮したい場合は、ヘラなどで果肉を潰すと、早く水分が出てきます。


④ 水とたんぽぽを加えて煮る


オレンジと砂糖を入れた鍋に水とたんぽぽを加え、弱火で煮ます。

沸騰したら10分煮て、火を止めましょう。


オレンジの皮が柔らかくなり、たんぽぽも少し濃い色になります。

⑤ 仕上げで加える花びらを用意する



最後に加える花びらを用意します。

たんぽぽの花びらは、下の方に種の赤ちゃんがついていて、それを入れると口当たりが悪くなってしまいます。

ですから、花びらの先の方だけ切り取っておきましょう。



綿毛が混ざっている場合は、出来るだけ取り除くことをおすすめしますが、多少残っていてもあまり気になりません。


⑥ ④を漉して煮詰め、仕上げ用の花びらを加えてひと煮立ちさせる



④で煮たものをザルなどで漉して、再び鍋に戻します。

半分くらいになるまで弱火で煮詰めて、⑤で用意した花びらを加えて1分ほどさらに火にかけ、完成です。



消毒しておいた瓶などに、熱いうちに入れ、しっかり冷めてから冷蔵庫で保存してください。

砂糖が35%以上入っていれば、かなり日持ちしますが、出来上がりはかなり少量なので、我が家では1週間も経たずに無くなってしまいます…。

Kana
Kana

実は、今シーズンで既に今回で3回目のたんぽぽジャム作り。

一度目はレモン、2回目・3回目はオレンジで作りましたが、どちらも爽やかな風味の後に、ほのかな苦味と独特な香りが楽しめます。

かといって、花の香りが強いわけでもないので、お子さんでも美味しくたべてもらえるはずです♪



我が家では、シンプルにバターを塗ったトーストに乗せて食べるのが定番ですが、温かい紅茶に溶かしていただくのも美味しいです♪



“雑草”として嫌われがちなたんぽぽですが、黄色いお花はやっぱり可愛いですよね。

お庭のお手入れや公園のお花摘みがてら、ぜひ試してみてください。


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