早いものでもう12月。
日本では、忘年会のシーズンが迫ってきていることでしょう。
こちらアメリカは、全月末にあったサンクスギビングデーが終わった途端、街もお店もクリスマス一色。
そろそろ、アメリカの家族へのクリスマスプレンゼントを用意しなくてはいけません。
毎年、義父・義母・義理妹とプレゼント交換をするのですが、いつも頭を悩ませてしまうのが、義父への贈り物。
さて、今年は何を贈ろうかと考えたところ、ふと思い出したことが!
かなり前に義父からある相談をもらっていたのです。
「思い出の写真を絵にしたい」
これだ!
というのも、最近アメリカではあるサービスがじわじわと流行ってきています。
それが、マイホームの写真をイラスト化してオリジナルポスターにしてくれるサービスです。
確かに、マイホーム購入や建設を記念して、こんなポスターが飾れたら素敵ですよね♪
今回のプレゼントは、これを真似して義父思い出の家を絵にしてプレゼントすることにしました。
と言っても、Mommy Kanaは全く絵に自信がありません…。
一応、大学では建築を勉強していたものの、課題のたびにパース(完成予想図)を書くのが嫌で嫌で…。
しかし、4年間の学生生活で嫌々ながらも絵を描き続けた結果、“ずる賢い知恵”ばかり身につきました。
あの頃も記憶を呼び起こし、「絵を描くのが苦手」という方でも“それっぽい”風景画を描くコツを紹介します。
「買ったものではなくオリジナリティのあるプレゼントを贈りたい」そんな方は、ぜひ参考にしてください。
今回のコラムは「絵が苦手」という人向けです!
恥ずかしいので、くれぐれも絵の上手な方は参考にしないでください(苦笑)
では、早速用意するものから紹介します。
〈 必要な道具・材料 〉
・スケッチブック(できれば紙が分厚いもの)
・トレーシングペーパー
・ドラフティングテープ
・定規
・シャーペンもしくは鉛筆
・消しゴム
・色付けする場合は色鉛筆
・描きたい絵の写真
うまく見せる最初のポイントは、「あまり大きな紙を使わない」という点!
ポストカード程度のサイズを選ぶと、絵の密度を上げやすく上手に見せられます。
以前、義父からもらっていた写真がこちら。
今回は、こいつを“それっぽい”絵にしちゃいます!
⑴ 写真にトレーシングペーパーを乗せて書き写す
まずは、印刷した写真の上にトレーシングペーパーを乗せて“描きたい部分”だけ書き写します。
というのも、電線や車などの人工物がない方が絵として綺麗に見えるから!
余計なものは無視して、表現したい部分だけアウトラインを書き写しましょう。
⑵ 本番用の紙にラインを写す
ここがMommy Kanaのせこいポイントです!
絵の良し悪しを極めるのは“パース”。
遠近感とも言いますが、これが崩れていると一気に絵の雰囲気が壊れてしまいます。
しかし、それを正確に書くにはかなりの修行が必要…。
ということで、先ほど書き写したトレーシングペーパーを、スケッチブックに固定して、上からシャーペンなどでなぞってみましょう!
すると、いい感じでアウトラインがスケッチブックの紙に写ります。
このラインさえあれば、一気に“それっぽい”風景画を描けますよ♪
⑶ ⑵のラインをなぞって、絵の全体構図を確認する
⑵で書き写したラインをシャーペンなどでなぞって、絵の全体的な構図を確認します。
この時に、絵の密度を上げるためのラインもある程度書いておくと、バランスが見られるのでおすすめです。
⑷ ⑶の下書きをペンでなぞる
いよいよペン入れです。
太さの違うペンを3種類ほど用意して、以下のように使い分けてみてください。
- 太いペン(0.5mmか0.8mm):近くのものや建物のアウトラインなど強調したい部分に使う
- 中太のペン(0.5mmか0.3mm):植物などや前後の中間にあるものを描くのに使う
- 極細のペン(0.2mm以下):素材のテクスチャーや一番奥にあるものを描くのに使う
最低でもこの3本を使い分けると、なんとなく遠近感が出てきます。
あと、もう一つ重要なポイントが!
「直線でもペンでなぞる際は定規を使わないこと」
定規の線はラフなスケッチ画の場合、どうしても違和感が出て邪魔になってしまいます。
下書きまでは定規を使ってもいいのですが、ペンでなぞる場合はフリーハンドで徹底してください。
少々波打ってもそれがいい味になるんだな〜。
⑸ お好みで色をつけて完成!
正直、Mommy Kanaはこの工程が大の苦手…。
なので、今回も最後まで色をつけるかどうか悩みましたが、思い切って色鉛筆で塗ってみました。
“それっぽく”見せるポイントは、ズバリ「できるだけたくさんの色を使うこと」。
12色や24色ではどうしても平べったい印象に仕上がってしまうため、できるだけ色数の多い色鉛筆を用意しましょう。
あと、私が素人なりに気をつけたポイントは「遠近感を強調すること」。
手前のものは筆圧を強くはっきりと色付けして、奥のものは優しく色を塗ってみました。
すると、なんとなく遠近感が!
あとは、プレゼントっぽくなるようにフレームに入れて完成です。
どうですか?“それっぽく”見えませんか?
絵の上手な方からは笑われてしまうかもしれませんが…(苦笑)、自分なりにはいいプレゼントが仕上がったなーと大満足です♪
人間、歳を取れば取るほど「お金を出したもの」よりも「思い出に残るオリジナリティのあるもの」が欲しくなりますよね。
実際、私も最近めっきり物欲がなく、プレゼントで欲しいものと言って思い浮かぶのは生活用品ばかり…。
だからこそ、こんなプレゼントは喜んでもらえるかなと思います。
みなさんも、親御さんへのプレゼントにご実家の絵を描いてみたり、思い出の風景をフレームに収めてみてはいかがでしょうか?
きっと、もらう方はもちろん、送る方も思い出に残るプレゼントになるはずです。
過去のブログでは、クリスマスに関連したアイテムの作り方をいくつか紹介しています!ぜひ併せてご覧ください。