トリプルベリーとローズマリーのジャム
アメリカで外出自粛要請が出て、買い物に行く回数が減ってから、一ヶ月弱経ちました。スーパーマーケットの品揃えもだいぶ通常に戻り、なんだか皆この自粛生活に慣れてきたように感じます。
しかし!我が家にとって買い物回数が減ってきて困るのが、果物がたくさん取りにくいことです。そこで我が家は、大好きなベリーを保存するためにまとめてジャムを作ります。
今回は、何種類ものベリーを使った甘さ控えめジャムのレシピを紹介します。ローズマリーを入れて、我が家風にアレンジしました。
甘すぎず爽やかな酸味のあるこのジャムは、我が家の定番です。パンケーキやワッフルにかけるだけではなく、アイスクリームやヨーグルトともとても相性がいいです。
材料さえ揃えばあとは簡単なので、ぜひ皆さんお試しください♪
上の記事ではジャムをおすそ分けする時のラッピングアイデアを紹介しています♪ぜひ合わせてご覧ください。
目次
ほのかに香るローズマリーの香りがたまらない!
トリプルベリージャム
〈 材料 〉
・いちご
・ブルーベリー
・ラズベリー
(いちご:ブルーベリー:ラズベリー=2:1:1程度)
・ローズマリー
(2本程度、できればフレッシュなもの)
・グラニュー糖
(ベリー総重量の35%分)
・ペクチン
(ベリー総重量の15%分、ソースのような仕上がりでよければ不要)
3種類全てのベリーが手に入らない場合でも大丈夫!
ただし、2種類以上のベリーを合わせた方が味に深みが出て美味しく仕上がります。
ここで少し小話です。皆さん、ペクチンってご存知ですか?ジャムを一度でも作ったことのあるあなたはご存知かもしれませんが、念のためここで少し紹介しておきます。
「ペクチン」とは「くだものや野菜など植物の細胞壁に含まれる天然の多糖類」。
(中略)
植物の細胞や組織を支えているもののことを言います。
主に、かんきつ類やりんごなどの果皮に含まれる天然の「ゲル化剤」です。
(中略)
ペクチンを添加せずに作るジャムは、砂糖をたくさん加えてとろみを出します。それに対してペクチンを加えて作ると砂糖は少なくても、とろみが付きます。
糖分を気にする方にはおすすめです。
(中略)
ペクチンの力で水分を固めるので、煮詰めるための加熱時間が少なくてすみます。時間短縮にもなるのが嬉しいですね・・・逆に煮詰め過ぎると固いジャムになるのでくだものが柔らかくなっていればペクチンを加えて短時間に仕上げます。
ペクチンの含有量は果物の種類によって異なります。
ペクチンがあまり含まれていない果物で固いジャムを作りたい場合は、糖度をあげなくてはいけません。
まとめると、ペクチンを使うメリットはこのようになります。
・固めるために多めの糖分を入れなくてもよく、甘さ控えめに仕上げられる。
・煮詰める時間が短縮できる。
ペクチン自体は無味無臭なので、ジャムの味には影響を与えません!ジャムを今後も作り続けたいあなたには、買って損はない商品です。
では、作り方を説明します。
⑴ ベリーとローズマリーを下準備する。
ベリーはさっと水洗いをし、ペーパータオルなどで優しく水分を拭き取ります。いちごはヘタを取って、4〜6等分に切ります。ローズマリーは茎から葉を取り、香りが出やすいように適当に手でちぎって細かくしておきましょう。
⑵ 鍋にベリーを入れ、砂糖をふりかけて軽く混ぜ合わせる。
鍋に⑴で準備したベリーを全て入れて、砂糖をかけて軽くかき混ぜます。そのまま火にかけずに30分ほど放置します。
⑶ ペクチンを溶かしておく。
ペクチン(ゼラチン)と倍量の水を小皿に入れ、ラップをして電子レンジにかけて溶かします。ここでできた液体をペクチン液と呼びます。
⑷ ベリーから十分に水分が出てきたら弱火で煮る。
⑵で放置しておくと、ベリーから浸透圧で水分が出てきます。上の写真のようになったら煮始めるサインです!中火でたまに底からかき混ぜながら煮ていきます。しばらくすると灰汁が出てくるので、きちんと取り除きましょう。
⑸ ペクチン液とローズマリーを加えてさらに煮る。
灰汁が出なくなりとろみがついてきたら、⑶で作ったペクチン液とローズマリーを加えて、さらに10分程度煮ます。
冷めると熱い状態よりとろみが増しますので、ここであまり煮詰めすぎないように注意しましょう!
とろみはお好みですが、今回のレシピは糖度が35%と市販のジャムより少ないので、ペクチンを入れてもあまり固まりません。
市販のジャムのようにボタっとした固い仕上がりにしたい場合は、糖分を65%以上にするか、ペクチンの代わりにゼラチンを使いましょう。
⑹ ジャムテストをして完成〜♪
ジャムテストとは、しっかりジャムが固まるまで煮詰められたかどうかを確認するものです。やり方は以下の通りです。
〈 ジャムテストのやり方 〉
① 冷水を透明のグラスにそそぐ。
② ジャム(果物のかたまりは除く)を一滴グラスの中に垂らす。
③ ジャムが溶けて散らばらずにグラスの底まで落ちたらOK
ジャムテストが済んだら出来上がりです。あとは保存容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう。冷蔵で7〜10日ほど持ちますので、食べきらない分は冷凍庫に入れて保存しましょう。
糖度を65%程度(市販のジャムと同等)にすれば保存できる期間も長くなります。
一度手作りジャムを作ってみると、市販のジャムの砂糖量に愕然とします…。
今回のレシピは低糖度ジャムなので、小さいお子さんにもあげやすいですし、甘いものが苦手な大人の方でも美味しく食べられます♪
ぜひお試しください。
おまけのレシピ。我が家のパンケーキミックス粉
さて、ジャムができたところでどうやって食べようと考えた時、真っ先に思い浮かんだのがワッフルでした。温かいワッフルにバニラアイスクリームを乗せて、その上からたっぷりのストロベリージャムをかけて…。
考えただけで居ても立っても居られなくなり、早速ワッフルを作りました。
我が家はオリジナルのパンケーキミックス粉を使っています。というのも、アメリカで売られている色々なパンケーキミックス粉を試してみたのですが、どれも何となく後味が嫌な感じがしたので作ってみました。
何度か材料の分量を調整して、やっとお気に入りのパンケーキミックス粉が出来上がりました。
せっかくなので、こちらの分量も紹介しますね♪
〈 材料 〉
・薄力粉 ;2カップ
・全粒粉 ;2カップ
・グラニュー糖 ;1/4カップ
・ベーキングパウダー ;大さじ1
・ベーキングソーダ(重曹) ;大さじ1
・塩 ;小さじ1/2
作り方は説明するほどでもありませんが…、材料を全てボウルに入れて混ぜるだけです。薄力粉・全粒粉は事前にふるっておくと混ぜムラがなくなりますよ。あとは保存容器に入れて常温保存してください。
実際に使う時の分量は以下の通りです。
〈 パンケーキを焼く場合〉※15cm径6枚分程度
・パンケーキミックス粉 ;1カップ
・卵 ;1個
・牛乳 ;1カップ(豆乳でもOK)
・サラダ油 ;大さじ3
〈 ワッフルを焼く場合〉※15cm径8枚分程度
・パンケーキミックス粉 ;1カップ
・卵 ;1個
・牛乳 ;3/4カップ(豆乳でもOK)
・サラダ油 ;大さじ2
甘さ控えめなジャムとアイスクリームが混ざり合って、何とも爽やかな味でした♪ワッフルも軽く仕上がるので、ぺろっと平らげてしまいました。
ベリーのジャムは色々ありますが、少しハーブの香りを効かせるだけで全く違った風味になります。
4歳の我が息子もばくばく食べていますので、小さいお子さんの手作りおやつにも活用してください♪
日本でも緊急事態宣言が出され、より一層自宅で過ごすことが増えるかと思います。でも、今は世界中の人が一丸となってこの危機を乗り越える時です!心配事は絶えませんが、家でじっくり過ごす時間を楽しんじゃいましょう。
このブログを読んでくださっているあなたの“おうち時間”を少しでも豊かに楽しくできるように、私も頑張りたいと思います。ぜひ今後とも応援お願いいたします。
「大人も子供も美味しいハーブの香りがするジャム。」に2件のコメントがあります