季節の果物の甘さを最大限に活かすお菓子作り。
皆さん、果物はお好きですか?我が家はとにかく大のフルーツ好きで、常に3〜4種類のフルーツがキッチンカウンターに並んでいます。
そんなフルーツ好きの我が家が特に好きなピーチの旬がやってきました!近所のスーパーマーケットでも、白桃から黄桃など何種類ものピーチが先月ごろから店頭に並んでいます。ピーチの甘い香りを嗅ぐだけで、なんだか幸せな気持ちになります。
そして、旬ということはお値段も安くなる!
そんな時はいつもならジャムにして少しずつ楽しむのですが、久しぶりに息子の好きなお菓子を作ることにしました。息子の好きなお菓子とは、「フルーツレザー」です。
「フルーツレザー」とは、ピューレ状にしたフルーツを乾燥させたシート状のおやつのことです。
日本でもこのフルーツレザーによく似たお菓子があります。
それは、「のし梅」です。のし梅の場合は寒天で固めてから乾燥させますが、フルーツレザーには寒天やゼラチンは入れません。
アメリカではとてもポピュラーはおやつで、キャラクターのついた物からオーガニックのものなど色々な種類は売られています。
最近はアメリカのお菓子も健康志向のものが多いので、ほとんどに “ 0g ADDED SUGAR(不加糖)” の表示が付いていますが、どうしても増粘剤や保存料が入っています。
ということで、今回は旬の果物をたくさん使って果物本来の甘みを凝縮させたフルーツレザーの作り方を紹介します。
お好みで砂糖やレモン汁、シナモン・ナツメグなどのスパイスを加えることもできます♪しっかり乾燥させれば何ヶ月も保存が可能です。お庭の木や果樹園で採った果物で作っても素敵ですよね♪
余計な物が入っていない上に保存もできるフルーツレザー、お子さんのおやつにオススメです♪ぜひ試してみてください。
では、早速作り方を説明していきます。基本の材料は、ずばり果物と水少々だけです!今回は白桃を使いましたが、このような果物からフルーツレザーを作ることができます♪
〈 フルーツレザーに向いている果物 〉
・桃やスモモ
・いちご等のベリー
・りんごや梨
・ぶどう
・杏や梅
・パイナップルやマンゴー
柑橘系のフルーツは薄皮が多いためフルーツレザーに向きません!滑らかなピューレになる果物を選びましょう。
⑴ 果物の皮を向いて、小さく切る。
まずは果物の皮を剥いて種を取り、さいの目状に切っていきます。この後煮てから裏ごしするので、それほど細かくする必要はありませんが、あまり大きいと煮る時間が長くなりフルーツの風味がなくなってしまいます。
桃のように柔らかい果物は1cm角程度に切りましょう。
どの果物を使う場合でも、しっかりと熟れた果物を使いましょう。我が家は少々痛み始めたくらいのフルーツを使います。
⑵ 鍋に果物と水を入れて煮て、軽く潰す。
鍋に果物と少量の水(切った果物4カップに対して1/4カップ程度)を入れて、蓋をして煮ます。火加減は弱めの中火で、果物がクタクタになって角が崩れるくらいまで煮ましょう。
果物がしっかり柔らかくなったら、マッシャーやヘラを使って潰します。
最近流行りの無水鍋を使う場合は果物から出た水分だけでも煮ることができますが、焦げ付きが心配な場合はほんの少しだけお水を入れましょう。
この後裏ごししてピューレ状にするので、それほど細かく潰す必要はありません。万が一皮や種、ヘタが残っていたらこの時点で取り除きましょう。
ここで大事なポイントです!!果物を潰したら一度味見をしましょう。
甘みが足りない場合は砂糖を少しずつ足したり、逆に酸味が欲しければレモン汁を足します。その他、風味を足したい場合はシナモンやナツメグを入れても美味しいですよ♪
この後乾燥させるので、甘みや酸味は控えめにしましょう!
乾燥させることで味は濃くなります。ちなみに我が家はほとんどの場合砂糖は入れません。
⑶ 裏ごししてピューレ状にする。
潰した果物を裏ごししてピューレ状にします。面倒な場合はフードプロセッサーやミキサーを使いましょう。塊が残らないように注意しましょう!
ピューレができたら、次にピューレを流し込むトレーを準備します。立ち上がりがある耐熱トレーにラップを敷いておきます。
⑷ トレーにピューレを流し入れ、平らにする。
ラップを敷いておいたトレーにピューレを流し入れます。厚さの目安は3〜5mmです。厚すぎると乾燥時間が長くなってしまいますが、あまり薄すぎると乾燥した時に破れやすくなってしまいます。
トレーにピューレを流し入れたら、布巾などを敷いた上に軽く落として平らにしましょう。
⑸ 表面を触った時にピューレがつかなくなるまで乾かす。
薄くのばしたピューレをシート状になるまで乾燥させていきます。ピューレを乾燥させる方法は2種類あります。
① 天日干し
② 最低設定温度(100℃程度)オーブンに入れる
天日干しの場合はどんなにカラッと晴れている日でも4〜5日かかり、低温オーブンの場合は8〜12時間ほどかかってしまいます。
天日干しだと天気が気になりますし、かといって長時間オーブンに入れておくのも嫌なので、我が家の場合はこの2つの方法のハイブリット技にしています。
まずは、暑く晴れた日に2日ほど天日干ししてから、170℉(76℃)のオーブンに4時間ほど入れました。
サランラップは素材によっては110℃で溶けてしまいますので、オーブンで乾燥させる場合は必ずご自宅のオーブンの最低設定温度を確認しましょう!
また、ドライフルーツメーカーをお持ちの場合はそちらを使うと早く乾燥しますよ♪(…欲しいな…)
Q:電子レンジでラップを使う時、溶けてしまわないか心配なんですが…
⇒耐熱性はポリエチレン110度、塩化ビニル樹脂130度、ポリ塩化ビニリデン140度あるので大抵の食品を温めるだけなら問題ありません。
(中略)
溶けても悪い成分は入っていませんし、食べても消化できず排泄されます。
⑹ 乾いたらお好みの大きさに切って、完成。
シート状に乾いたら、ラップを剥がしてお好みの大きさに切り分けます。そのまま保存容器や袋に入れてしまうとシート同士がくっついてしまうので、我が家の場合はベーキングシートを間に挟んで瓶に入れておきます。
しっかり乾燥していれば常温でも保存できますが、部分的にでも乾燥が不十分だとカビが生えてしまう可能性もありますので、瓶などの保存容器に入れて冷蔵庫に入れておきましょう!
ちなみに、去年作ったフルーツレザーもまだ美味しく食べられます♪
ジャムの場合は糖分を加えて長期保存しますが、フルーツレザーは水分だけを乾燥させて保存させるので、果物本来の甘さと風味が凝縮された美味しさを感じられます。
いかがでしたか?今回は、果物の甘さを最大限に活かしたお菓子・フルーツレザーの作り方を紹介しました。
日本ではなかなか手に入らないお菓子ですが、日持ちしない果物などでたくさん作っておくとなかなか便利です♪
我が家は毎日のおやつとしてだけではなく、息子が学校に持っていくスナックや、ハイキングに行く時の行動食としても活用しています。
ちなみに、フルーツ好きの私がお気に入りの書籍がこちらです。
果物の他にも野菜や魚についてなどシリーズ化されています。食べるのが好きなあなたや、料理が好きなあなたにオススメの書籍です!
旬の果物を通年楽しむアイデアとしてはジャムやドライフルーツが一般的ですが、フルーツレザーは子供も食べやすいですし、スパイスを効かせると大人向けのお菓子にもなります。
ぜひ皆さんもフルーツレザーをハンドメイドしてみてください♪