
ダーニングの基本ステッチや魅力について
皆さんは “ダーニング” という言葉をご存知ですか?私も数年前にお友達から教えてもらって知ったのですが、今では子供の服を修理するのに大活躍しています。
今回は、ダーニングの魅力についてや基本ステッチについて紹介していきます。
子供の服はもちろん、大切でずっと着続けたい洋服にダーニングを施すことで、素敵によみがえります。ぜひみなさんも「穴が空いたから捨てよう」という前に、ダーニングを試してみてください。
目次
ダーニングの魅力とは?

ダーニングとは洋服に空いてしまった穴を糸を織るようにして塞ぐことで、ヨーロッパで古くから伝わる手法です。セーターやジーンズ、スウェット生地を修繕できたり、擦り切れて穴が空いてしまった靴下もよみがえらせることができます。
ダーニングの魅力
1.捨てられなかった穴あき服が、おしゃれに生まれ変わる
2.ただの繕いものではなく、自分好みにお直し
3.手芸初心者も大歓迎!いびつなぐらいが愛らしい
4.ざくざく20分。好きな色の糸で楽しみながらできる
さらに私が感じたダーニングの魅力は、
・道具がたくさん必要ない。
・一つ仕上げるのに時間があまりかからない。
・手芸が楽しめて、且つ実用的。
という点です。
必要なものは、ダーニングマッシュルーム + 縫い針(刺繍針)+ 刺繍糸(毛糸)だけです‼︎準備の手間もかからず、家事などの合間にパパッとできるので、忙しい人にもオススメです。

下の記事ではダーニングに必要な道具についてお話ししています。ぜひ合わせてご覧ください。
最近ではダーニングはただの修繕するためのものから、アートになってきています。

ダーニングの基本ステッチは?
では、具体的にダーニングの基本ステッチを紹介していきます。

まずは、修繕したい部分を中心にしてダーニングマッシュルームを内側から当てます。その時に、作業中ずれてしまわないように輪ゴムでしっかりと留めます。

「ダーニングマッシュルームを買う前に少し試してみたい」というあなたっ!
ダーニングマッシュルームの代用ができるものを探してみました♪
ダーニングマッシュルームを持ってない場合は、小さい飲み物の缶(瓶)がオススメです。手に納まりやすいサイズの物を代用してみましょう♪


修繕したい部分の周りから5mmずつ離れたところ(右上)にひと針刺します。その時に、糸は10〜15cm程度残しておきましょう。

ちなみに、15mm四方のダーニングを仕上げるのに40cm程度の刺繍糸を使いました。

次に、ひと針目と平行になるように(右下に)ひと針刺します。その時に、ひと目を出来るだけ小さくすると仕上がりがきれいになります。

次は、また上にひと針刺します。ひと目は糸1本分の幅程度に納めましょう。

この調子で、上・下・上…と繰り返し刺していきます。

写真の通り、スウェットなど伸縮性がある生地の場合は、段々と目がずれてきてしまいます。
でも、全く気にすることはありません‼︎
後でそのズレがいい味になります。

縦糸が全て刺し終わったら、くるっと90度回転させ、小さくひと針刺します。

縦糸を1本ごとに拾っていき、横糸を渡していきます。最後に小さくひと針刺します。

Step7と同様に、縦糸を1本ごとに拾って戻るように横糸を渡していきます。

Step8を繰り返していくと、ダーニングの完成です♪セーターやズボンのように直接肌に触れない物の場合は、裏で玉結びして出来上がりです。
靴下など直接肌に触れる場合は、裏で糸を解けないように周りの糸に絡めて余分な糸を切って処理します。

今回は、息子に好きな色を選ばせて3箇所違う色でダーニングしました。息子も気に入ったようで、修繕前よりよく履いてくれるようになりました。

今回紹介した基本ステッチさえマスターしてしまえば、あとはハートや星など好きな形にダーニングできて、バリエーションも増えていきます。ダーニングは、傷んでしまった洋服をよみがえらせる素敵な手法です。
ファストファッションが増えてどんどん洋服も安くなってきていますが、やはりお気に入りの一着は大切に着続けたいですよね。ぜひ皆さんもダーニングの魅力にはまってください♪
「洋服が傷んだら“お直し”してずっと着続ける。」に2件のコメントがあります