皆さま、新年あけましておめでとうございます。
すっかり更新頻度の少なくなった本ブログですが、なんと開設から丸3年経ち、読者の方から「試してみました!」と嬉しい言葉をいただき、どうにかこうにかここまでくることができました。
みなさんのSNSを見ると、キラキラとしていて美味しそうなおせち料理に溢れています。
こちらアメリカの片田舎でも、毎年おせちをできる範囲で作っているのですが、今年は年末ギリギリまでバタバタしており、買い物に着手したのが12/30、作り始めたのが12/31…。
正直、間に合うか焦りました。
日米夫婦って、クリスマスもたくさん料理して、やっと終わったと思ったらすぐ年末。
まるで、お正月が立て続けに2回くるような感じなんですよね…。
でも、どうにか気合で1/1にはそれなりの物が揃い、ほっと一安心。
つい先日も、「日系スーパーが近所になくても“おせち”は作れますか?」とご相談いただいたので、今回は我が家のお節料理を紹介します。
ぜひ来年の参考にしてください。
今年のお正月は、Daddy Bの同僚の方がいらっしゃるということで、いつもより少し品数を増やしてみました。
と言っても、時間がかかるものはあまりなく、材料さえ揃えておけば一日で作り終えられます!
- 伊達巻き
- 錦卵
- かまぼこ
- 筑前煮
- 里芋の白煮
- 酢ばす
- たたきごぼう
- 赤蕪の漬物
- エビの塩焼き
- 数の子
- 鯖の昆布巻き
- 胡桃入り田作り
- 栗きんとん
- 黒豆
- (写真にはないですが…)ブリカマの塩焼き
- (写真にはないですが…)お雑煮
では、作り方や参考にしたレシピをざっと紹介します。
「伊達巻き」は、以前「小さい頃から作り続けている”おばあちゃん直伝の伊達巻き”。」で紹介した私が小学生の時から作り続けているレシピです。
甘さ控えめなので、市販のものが苦手な方は、ぜひ試してみてください!
「錦卵」は、栗原はるみさんのレシピを参考にここ5年作り続けています。
一見、砂糖が多いように感じるかもしれませんが、食べてみるとこちらもちょうどいい甘さでとても美味しいですよ。
「筑前煮」は、今年新しいレシピを試してみました。
というのも、フライパンですぐにできる超お手軽レシピだったからです!
材料を準備する手間はかかりますが、あとはあっという間にできてしまいます。
ポイントは、早めに作って冷蔵庫で一晩味を染み込ませること。
じゅわーと旨みが溢れ出すおすすめレシピです。
「昆布巻き」は家族全員あまり好きではないのでこれまで作ってきませんでしたが、パントリーの中に鯖の水煮缶を見つけ、「これ使えそう!」ということでメニューに採用しました。
我ながらいい閃きと思ったら、調べてみると鯖の水煮缶を使った昆布巻きレシピをいくつも発見しました。
私は、水に戻した昆布で水分をしっかり切った鯖の水煮を巻いて凧糸で縛り、【昆布のもどし汁:酒:砂糖:みりん:醤油=10:1:1:1:1.5】で20〜30分煮てみました。
味がしっかり染み込み、ほろほろの鯖と歯応えのある昆布のバランスが最高な一品に完成〜。
これから我が家の定番になりそうです。
エビは、背腸をとって水気をしっかりと拭き取り、塩を多めに振ってエアフライヤーに投入!
両面を7〜8分ずつ焼いて完成です。
使った塩は、もちろん「ろく助の塩」。
使い始めて5年以上経ちますが、シンプルな料理にはこれが一番です。
私が地味〜に好きなのが、「里芋の白煮」。
シンプルながらも旨みが感じられていくらでも食べられちゃいます。
色々なレシピを今まで試しましたが、お気に入りはこちらです。
白だし好きな我が家のボーイズも大のお気に入り。
普段のおかずにもおすすめです。
「たたきごぼう」は、ごぼうを4cm程度に切って縦方向に1/2か1/4に切り2〜3分サッと塩茹でし、熱いうちに【いりごま(すりこぎで軽く潰したもの):薄口醤油:みりん:酢=5:2:1:1】の合わせダレと和えて一晩寝かせるだけです。
「酢ばす」は、Little Rのお気に入り。
我が家は薄口醤油を多めにして、酸味を抑えて仕上げます。
3mmと少し厚めにスライスしたレンコンを水にさらしておき、熱湯に1分ほど潜らせます。
しっかりと水気を拭き取り、【酢:砂糖:薄口醤油=2:1:1】の液に漬け込んで完成です。
お好みで鷹の爪を入れると、旨みがアップしますし、赤と白の色合いが映えます。
「赤蕪の漬物」は、薄切りしたラディッシュに塩を振って5分放置して、水分を絞ってすし酢につけるだけ!
一晩もすると、綺麗なピンク色に仕上がります。
「栗きんとん」は、じっくり火にかけて練り上げるのが正しい作り方ですが、そんなことはしてられない!
そして、アメリカではクチナシの実やツヤツヤの栗甘露煮は手に入りません。
2cm程度に薄切りして分厚めに皮を剥いたさつまいもを水から柔らかくなるまで煮ます。
指で簡単に潰れるくらいにまでやわらかくなったら、マッシャーで潰して蜂蜜と少しの塩で味を整えましょう。
これだけではボソボソしてしまうので、熱いうちに、水をさつまいも大1本に対して大さじ4ほど加えて混ぜてみてください。
すると、練り上げた滑らかな栗きんとんの舌触りにかなり近づきます。
あとは、「甘栗むいちゃいました」を混ぜて完成です。
我が家の「田作り」はたっぷりの胡桃入り♪
いくつかのレシピを試しましたが、我が家の好みに合うのがこちらです。
箸休めにちょうど良く甘すぎない味わいがお気に入りです。
市販のものだと余ってしまったり、味が濃くてたくさん食べられなかったりしますよね。
あっという間に作れてしまうので、我が家は断然“手作り派”です。
黒豆は、アメリカでも簡単に手に入り、水煮缶も普通にスーパーで買えるんです。
ただ、水煮だと既にかなり柔らかくなっているので、さらに煮込むと煮崩れしてしまいます。
なので、少々面倒ですが、乾燥豆を使いましょう。
前日から豆を水に浸しておきましょう。(最低でも12時間)
【戻し汁(+水):砂糖:醤油=100:25:1】※乾燥豆250gでもどし汁(+水)=1ℓ を圧力鍋に入れて蓋をしないまま火にかけて、灰汁を取り除き、あとは高圧で20分煮ます。
時間が経っても蓋は開けずに自然と圧が下がるのを待って完成です。
味見をしてまだ芯が残っている場合は、追加で10分高圧で煮足してみてください。
「我が家の手抜きおせちと代々伝わるお雑煮。」では、Mommy Kanaが小さい頃から食べ続けている我が家のお雑煮を紹介しています。
超シンプル!超簡単なので、いつものお雑煮に飽きてしまったという方は、ぜひお試しください。
お節料理おせちって、食べなくてもいいけど食べないとなんだか新年が来た感じがしませんよね。
アメリカに住み始めて5年以上経ちますが、その感覚は未だ薄れず。
子供達にもこの感じを伝えられたらなという思いを込めて、毎年年末ギリギリに慌てて作っています。
海外に住んでいると、思うように材料が揃わないことも多いですが、大切なのは「できる範囲で気持ちを込めて」。
それは日本に住んでいても変わらないかなと。
来年のお正月は、ぜひ手作りおせちにチャレンジしてみてください。