家庭で出来るサスティナブルなクリスマスの飾り付け
あっという間にもう12月!!こちらアメリカでは、先週サンクスギビングデーが終わったばかりで、やっと落ち着いたかと思ったら、もうクリスマスの準備を始める時期になってしまいました。
友人のお宅では、次々と立派なクリスマスツリーが飾り付けられていますが、我が家は狭い賃貸のアパート暮らし…。もちろん立派なクリスマスツリーを飾るスペースはありません。
なので今年は、今流行りのウォール・クリスマスツリーを作ることにしました!
ウォール・クリスマスツリーとは、壁に色々な素材を貼ってクリスマスツリーを表現する方法です。最近では、専用のステッカーや大きな布にクリスマスツリーの絵が印刷されている商品などがあります。
我が家も色々検討しましたが、せっかくなら息子と二人で手作りしたい!!ということで、5歳の息子と二人で簡単に作れるウォール・クリスマスツリーを考えました。
今回は、クリスマスに向けて手作りした我が家のウォール・クリスマスツリーを紹介します。「環境に優しいクリスマスツリー」についても少しお話しします。
今回紹介しますウォール・クリスマスツリーの材料費は、“ ほぼゼロ円 ”!しかも、クリスマスが終わった後はゴミにならずに再利用できます。ぜひ、お宅でもチャレンジしてみてください♪
目次
クリスマスツリー
天然ツリーと人工ツリーどっちが環境に優しい?
まず、結論から言ってしまうと、天然ツリーも人工ツリーも一長一短で、どちらが「絶対環境に優しい!」とは言い切れません。
こちらアメリカでは、主流はもちろん天然樹木のツリーで、スーパーマーケットやホームセンターなどで簡単に購入することができます。毎年、大量に陳列されているクリスマスツリーを見るたびに、「クリスマスが終わった後にこれらは全てどうなるんだろう?」という疑問が湧いてきます。
各自治体で、クリスマス後に不要になったクリスマスツリーを引き取って、コンポストにしたり、湖に沈めて魚たちの住処を作る…などの活動が行われています。しかし、残念ながら一部のツリーや売れ残りはリサイクルされないままゴミとして処分されるケースが多いようです。
こう考えると、簡単に天然ツリーを買うのも躊躇してしまいますよね…。
では、人工樹木のツリーはどうでしょうか?アメリカでは、「人工樹木の方が長持ちして環境に優しい!」なんてコピーで売られている人工ツリーもあります。
しかし、根本的に人工ツリーの原料はプラスチックです。
興味深いコラムを見つけました。
The Carbon Trust estimates that a two metre artificial tree has a carbon footprint of around 40kg of CO2e (carbon dioxide plus other greenhouse gases’ warming potential) – more than twice that of a real tree that ends its life in landfill, and more than ten times that of real trees that are burnt.
要約すると、2mの人工ツリーは生産工程から処分工程まで合わせると、約40kgの二酸化炭素やその他音質効果ガスの排出量を持つと推測でき、その量は同サイズの天然ツリーを燃やした時の10倍以上ということです!!
いくら何年も使い続けられるとしても、これでは決して環境に優しいとは言えません。
つまり、10年以上同じツリーを使い続けられるなら人工ツリー!確実にリサイクルできるのであれば、天然ツリー!ということです。
自然のものから作ったウォール・クリスマスツリー
「環境に優しい」と口に出すのは簡単ですが、調べてみるとそれぞれメリットデメリットがあって、結局どんなツリーにすれば分からなくなってしまいました…。
そこで原点に帰り、「どうやったら自然にあるものだけでクリスマスツリーが作れる?」と考えてみました。そこで思いついたのが、 “ 枯れ枝から作るクリスマスツリー ” です。
まずは、息子と雑木林に行き枯れ枝や松ぼっくりを拾ってきました。枝の長さを調節しながら、ツリー状にレイアウトします。
下の方に太い枝を、上の方に細い枝を使うと、バランス良く見えます♪
あとは、麻紐でそれぞれの枝を結んでいき、タペストリーのようにします。バランスを見て、グルーガンで松ぼっくりを付けたり、小枝で星を作って飾りつけます。
ここまで親子でやって、約1時間で完了しました〜♪
これだけでは寂しかったので、昨年作ったクリスマスストッキングをかけてみました。
これからツリーの下のプレゼントが増えていけば、もっと賑やかになるはずです。
ちなみに、クリスマスが終わったら、キャンプファイヤーの燃料にして使いたいと思っています。枯れ木・松ぼっくりはもちろん、麻紐も天然由来ですぐに燃える素材です。接着剤として使ったグルーも、簡単に剥がしとることができます。つまり、接着剤だけ取り除けば、丸ごと燃料として使うことができるのです!
いかがでしたか?今回は、自然にあるものから作ったウォール・クリスマスツリーを紹介しました。
環境に優しいだけではなく、親子で楽しく作ることができますので、おうちでのアクティビティにぴったりです♪
クリスマスまであと20日程度!でもまだ間に合います!ぜひ、皆さんもとっても簡単なウォール・クリスマスツリー作りに挑戦してみてください!