9月初旬にBaby Kが生まれて、早いもので3ヶ月が経ちました。予定日よりも3週間も早い出産で、しかもコロナ禍…。色々大変なこともありましたが、生まれてきてしまえばここまであっという間。ハッと気付けばいつのまに首もすわり始め、笑うことも増えてきました。
そんなある日、ふと友人のSNSを見ていると、物凄く美味しそうな食事の写真が。「いいなー」と思って、投稿をじっくり読んでみたところ、お子さんのお食い初めの写真でした。
そこでようやく、我が息子のお食い初めの日が近いことに気が付きました!Little Rは2歳半まで日本で育ち、お食い初めも日本で済ませたため、アメリカでのお食い初めはこれが初めて。
そこで、今回は家族総出で準備したBaby Kのお食い初めの様子を紹介します。どうにかこうにか試行錯誤した様子を、どうぞご覧ください。
「お食い初めってどんなメニューだっけ?」というところから始まったBaby Kのお食い初め。アメリカでも揃う食材で何ができるかな?と考えた結果、メニューはこのようになりました。
・尾頭付き鯛の塩焼き
・煮しめ
・香の物(紅白なます)
・お赤飯
・お吸い物
材料集めはDaddy Bが担当。最近はヘルシー志向の人が増えたせいか、アメリカの一般的なスーパーマーケットでも大根が簡単に手に入ります。あとは、アジアンマーケットで蓮根・蒟蒻を入手。もち米や日本の小豆などはAmazonで揃えました。
最難関の尾頭付きの鯛とはまぐりですが、どちらもアメリカ、特に海なし州のコロラドでは手に入れることが難しく、真鯛 → Red snapper(フエダイ)、はまぐり → short-neck clam(大アサリ)で代用しました。
800g程度の尾頭付きフエダイは、アメリカでは15ドル前後で手に入ります。凛々しい顔つきの真鯛とは違って、少々間抜けな顔ですが(笑)、脂が乗っていて最高に美味しいです。
さて、材料も揃っていよいよ調理。簡単なメニューだからこそ、手間暇かけて少しでも見栄えを良くしたい!ということで、煮しめの材料は飾り切りにしました。我が家の切れ味が抜群に悪い包丁でも、なんとか形になりました。
高野豆腐と干し椎茸はそのままですが、「手網こんにゃく」「花蓮根」「ねじり梅(人参)」で、地味な煮しめが少しでも華やかになるように工夫しました。
煮しめやお吸い物に添える青野菜にもほんのひと手間を。サヤエンドウや松葉切りに、お吸い物には彩で「ブロッコリーニ」の塩茹でを準備。これで下準備は完了です。
皆さん、「ブロッコリーニ」って知っていますか?アメリカではとてもポピュラーな人気野菜で、パスタや肉・魚料理のサイドとしてよく食べられます。実はこの野菜、日本生まれなんです!ブロッコリー特有の青臭さがなく、茎まで柔らかくとても美味しいです。
スーパーで見かけたら、是非試してみてださい。
材料の下ごしらえが済んだら、あとは簡単!小豆を茹ででもち米と炊飯器に入れ、煮しめは濃縮タイプの白だしとみりんで適当に味をつけ、お吸い物は塩だけでシンプルに。
フエダイは、隠し包丁を入れて塩を揉み込み、あとはオーブンに入れるだけ♪
完成した「お食い初め御膳」がこちらです。
「歯固め石」は、Little Rが近所の公園で一時間もかけて吟味し、厳選した3つを握りしめてきてくれました。鯛の塩焼きに添えた葉も、Little Rの提案。我が息子ながら、なかなかいいセンスしてます。
ちなみに、アメリカではお食い初めのような儀式はなく、友人に説明してもいまいちピンときていない様子…。しかし、やっぱり親としてはどうにかお食い初めはしてあげたい!その思いだけで、家族一丸となってBaby Kの100日祝いができました。
アメリカでも都心部では日本の食材が簡単に手に入りますが、片田舎である我が家のある街ではそうもいきません。でも、少しの工夫と手間暇で、思い出に残るお祝いができました。これからも、日本の心を忘れずに、息子たちの節目を ”Mommy Kana流” にお祝いしてあげたいなと思います。